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【Excel】マイナスがあると比率がおかしい?原因と正しい計算方法(ABSで解決)

Excel
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比率を計算したときに、
「え?なんか結果がおかしい…」と感じたことはありませんか?

特に、マイナスの値が含まれている場合、減っているのに増えて見えたり、前年比や差異分析で数字が合わないことがあります。

実はそれ、計算ミスではなく比率の考え方そのものが原因です。

この記事では、
・なぜマイナスがあると比率がおかしくなるのか
・どうすれば正しく計算できるのか

を、実務で使える形で分かりやすく解説します。

結論:この式を使えばOK

マイナスが含まれる場合は、通常の割り算ではなく以下の式を使います。

=1+(A1-B1)/ABS(B1)

※A1が分子、B1が分母になります。

この式を使うことで、マイナス値があっても直感通りの増減(倍率)を求めることができます。

通常の比率がうまくいかない理由

ここでは、なぜマイナス値があると、通常の除算で比率がうまく計算できないのかを説明します。
一般的に比率を計算するときは、以下のような除算の式を入力します。

=A1/B1

これは言い換えると、「B1を基準にしてA1が何倍か」を表しています。
しかし問題は、分母(B1)がマイナスの場合です。

例えば、
・B1 = -100
・A1 = -120
を通常の式で計算した場合、

=-120/-100 = 1.2

と、1.2倍(増加)で表示されます。
しかし、実際は「-100 → -120」と20減少していることになるので、違和感を覚えますよね。

これは、基準そのものがマイナスになることで、増減の意味が逆転してしまうのが原因です。

解決策の考え方(超シンプル)

ここでは、冒頭で紹介した計算式を解説します。
ポイントはたった3つです。

■ポイント
・差分で考える(A1 – B1)
・基準は絶対値にする(ABS)
・最後に1を足す

このポイントを反映したものが、冒頭に紹介した以下の計算式となります。

=1+(A1-B1)/ABS(B1)

なぜこの式ならマイナス値でも正しく計算できるのかというと、
・「比率」ではなく「増減率」をベースにしている
からです。

分解して考えるとこうなります。

① 差を求める

A1-B1
→ どれだけ増減したかを計算

② 基準を絶対値にする

ABS(B1)
→ 符号を無視して基準値の「大きさ」だけを見る

③ 増減率を求める

(A1-B1)/ABS(B1)

④ 倍率に戻す

1 + ③の計算結果

つまり、通常の比率は、
・「基準そのもの」に符号の影響を受けます
が、一方この式は
・「基準の大きさ」と「増減の方向」を分けています。

先ほどの例で計算してみると、

=1+(-120-(-100))/ABS(-100) = 0.8

と、増減率を計算することができました。

だから、
・増えたらプラス
・減ったらマイナス

と、直感通りの結果になるわけです。

使い分け(ここ重要)

「倍率を知りたい」のか「増減を知りたい」のかで使い分けるのがポイントです。

■ 通常の比率(A1/B1)

→単純な倍率比較となるため、正の値だけのデータであれば有効な計算方法となります。

■ 今回の式(ABS使用)

→マイナスを含むデータでも、直感通りの増減率を計算することができます。
増減分析や前年比、予実管理など、実務ではこちらを活用するケースは多いです。

注意点

■B1が0の場合はエラーになる(#div/0)

→0で除算すると、#DIV/0!エラーが発生します。絶対値(ABS)を使っても同様ですので、注意してください。

■マイナス同士でも「減少になる」とは限らない

→以下のように、
-100 → -80 は「増加」
-100 → -120 は「減少」
となるため、数値の大小で判断する必要があります。

■ この式は「割合の比率」ではない

→これはあくまで、増減率を計算する式となります。
構成比(売上構成比など)には使えないため、ご注意ください。

よくある質問

なぜABS関数を使うのですか?

分母(基準値)がマイナスだと、
増減の意味が逆転してしまうためです。
ABS関数で絶対値にすることで、
「基準の大きさ」として扱えるようになり、
直感通りの結果になります。

通常の「A1/B1」とは何が違うのですか?

A1/B1は「単純な倍率」を求める式です。
一方、今回の式は「増減率をベースにした倍率」を求めています。

どんな場面で使うのが適していますか?

以下のようなケースで特に有効です。
・前年比
・予算と実績の差異分析
・利益やコストの増減比較

B1が0の場合はどうすればいいですか?

0で割ることはできないため、IF関数などで回避します。
例) =IF(B1=0,””,(1+(A1-B1)/ABS(B1)))

マイナス同士でも増加・減少の判断はどうすればいいですか?

数値の大小で判断します。
-100 → -80 → 増加
-100 → -120 → 減少

まとめ

比率は分母の符号に影響されます。
特にマイナスがあることで、通常の比率計算では、直感とズレることがあります。

その場合は、増減率で考えると解決できます。
ABSを使用することで解決できますので、前年比較や予実管理など、増減率をチェックする際はぜひ活用してみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ろじゃー

仕事・子育てに奮闘中の社会人です。
仕事でも日常生活でも、ちょっとでも便利になることが紹介できるブログを書いています!
 
仕事柄、PC操作やエクセル、VBAなどは得意です!
Excel歴は10年以上の事務職。
関数やVBAを活用して、資料作成やデータ分析をはじめとした様々な業務の効率化・自動化に取り組んできました。
 
このブログでは、実際の業務で使える効率化テクニックを発信しています。
「わからない」や「困った」など問題を抱える方や、もっと効率化したいと思っている方に、少しでも役立てれば幸いです!

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 ろじゃー|日々、ちょっとずつ良くなることを目指すブロガー
Excel歴10年以上。VBAや関数、業務効率化などを発信中。
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